Linuxが稼働するVPS、Windows Serverが稼働するVPS、そして共有型レンタルサーバーを利用しているわたしがVPSと共有型レンタルサーバーの違い、選び方やおすすめポイントをご紹介します。きちんと違いを理解して利用しないと時間とお金の無駄になってしまいます。
これからVPSやレンタルサーバーを利用としている方の参考になれば幸いです。
こんな方はVPSがおすすめ
VPSをおすすめするのはこんな方です。
- ソフトウェアを自由にインストールしたい
- Windowsサーバーを利用したい
- グローバルIPアドレスが付与された自分専用のサーバーが欲しい
VPSを使うとグローバルIPアドレスが付与された自分専用のサーバーが格安で手に入ります。グローバルIPが付与されていますから、世界中のどこからでも直接サーバーにアクセスすることができます。また、VPSは管理者権限も付与されますから、自分の好きなようにソフトウェアをインストールしたりサーバーを設定することができます。
VPSはお金と手間を省いて自分専用のサーバーを手にすることができる
自宅でサーバーを運用しようとすると手間とお金がかかります。24時間365日稼働するので電気代が高額になりますし、故障した際の修理代も必要です。データのバックアップも必要です。しかしVPSを使えばそういったお金の心配も手間も不要です。
また、VPSはサーバーの作成を簡単におこなうことができるので、既存のサーバーを削除してサーバーを再作成したり、いろいろなサーバーOSを試したりすることもできます。
VPSならゲームサーバーを公開できる
Minecraft(マインクラフト)をはじめとするゲームサーバーにもVPSは最適です。VPSであればソフトウェアを自由にインストールしたりOSをカスタムできます。また、運営しているサーバーの人気が高くなって負荷が上がってきたらCPUやメモリーのスペックを上げることも簡単に実現できます。
ゲームサーバー向けにサービスを展開しているのはConoHa VPSです。ConoHa VPSはMinecraft(マインクラフト)を簡単にインストールできる仕組みを用意しているので、Minecraftのゲームサーバーを公開したいという場合はConoHa VPSが最適です。
VPSは時間単位でレンタルできるものがある
すべてのVPSではないのですが、1時間単位でレンタルできるVPSサービスもあります。例えばConoHa VPSは1時間単位でレンタルできるので、24時間稼働するサーバーと比べると格段に安く利用できます。週末だけゲームサーバーを公開したいなんて場合は1時間単位でレンタルできるConoHa VPSを利用すると週末限定の低価格ゲームサーバーの公開が実現できます。
WindowをレンタルするならばVPSがいい
わたしもWindows VPSを利用しているひとりです。Windowsサーバーが必要な場合はVPSが最適です。
Windows VPSの魅力はいつ・どこからでも同じデスクトップ画面を利用できる点です。わたしのようなフリーランスは事務仕事用にWindowsマシンを1台用意しておくとプライベート用マシンと分けることができますし、データが消える心配もないので便利です。
また、FXの取り引きをする方にもWindows VPSは人気です。自動売買システムを構築して24時間稼働させることもできますし、学校や仕事先から取り引きシステムを操作することもできます。わたしは以前FXをやっていた頃はiPhoneからリモートデスクトップでさくらのVPSが提供しているWindows VPSに接続し、MT4を操作していました。慣れるとiPhoneの小さな画面でもMT4の操作に困ることはさほどありませんでした。
わたしはさくらのVPSでWindowsサーバーを利用していますが、ConoHa VPSが提供しているWindows Serverは性能がよく1時間単位で利用できるため、人気度ではConoHa VPSの方が上のようです。
WEBアプリを開発するにはVPSがおすすめ
Nuxt.jsやRuby on Railsなどのフレームワークを使ったWEBサービスのデプロイにはHerokuのようなサービスを利用すると簡単ですが、VPSを利用することもできます。自分でサーバーをたててWEBアプリケーションを動かしたいという場合はVPSが最適です。共有型レンタルサーバーでもWEBアプリケーションを動かすことができるのですが、手間がかかるためメリットはありません。
わたしはRuby on RailsとFlaskを使って開発したWEBアプリケーションはさくらのVPSで公開し運用しています。ぜんぶ自分で設定したり運用したい場合はVPSがおすすめです。
VPSとしてはさくらのVPSやConoHa VPSあたりがおすすめです。ConoHa VPSはサーバースペックも高い上に1時間単位でレンタルできるので、使い方によっては毎月の利用料金が下がります。
こんな方はレンタルサーバーがおすすめ
レンタルサーバーをおすすめするのはこんな方です。
- WordPressでブログを公開したい
- PHPでつくったWebサイトを公開したい
- HTML/JavaScriptでつくった静的サイトを公開したい
- CGIでつくった動的サイトを公開したい
- ファイル置き場に使いたい
このサイト(netwiz.jp)はWordPressを利用していて、エックスサーバーで運用しています。
共有型レンタルサーバーのメリットはサーバーのメンテナンスをすべて運営会社に任せることができるので、コンテンツの充実に注力できる点です。
共有型レンタルサーバーは高スペックなサーバーが利用できる
エックスサーバーやmixhostはCPUコア数もメモリー搭載量も普通では手にできないような高スペックのサーバーを提供しています。また、エックスサーバーとmixhostはリソース保証サービスを提供しているため、一部の利用者がリソースを食いつぶすといったことがありません。
サーバーの高速化技術を取り入れている共有型レンタルサーバーも多く、エックスサーバーやmixhost、ConoHa WINGはWordPressの高速化に取り組んでいます。WordPressで高速なWEBサイトを運営したい場合はエックスサーバーやmixhost、ConoHa WINGの人気が高くおすすめです。
WordPressを利用するならば共有型レンタルサーバーがおすすめ
HTMLやPHP、CGIなど従来からあるWEBサイトを公開する場合は共有型レンタルサーバーを利用すると月額費用を低く抑えながら高性能なサーバーを利用できるのでおすすめです。サーバーのメンテナンスをすべて運営会社に任せることができるのでサイトのコンテンツ充実作業に集中できるのもいいですね。
そしてWordPressでサイトを運営するのであればVPSよりも共有型レンタルサーバーがおすすめです。共有型レンタルサーバーの方がサーバースペックが格段に上ですし、高速化技術も取り入れているため共有型レンタルサーバーはWordPressと相性がいいためです。
WordPressを高速・快適に動かすことができるのはエックスサーバー、mixhost、ConoHa WINGの3つです。WordPressでWEBサイトを運営する場合はこの3つのレンタルサーバーのどれかを選んでおくと後悔しないでしょう。
アダルトサイトを運営する場合は注意が必要
アダルトサイトを運営したいという方も多くいらっしゃいます。ただし注意しないと規約に触れてアカウントを停止される場合があります。例えば、このサイトで利用しているエックスサーバーはアダルトサイト不可です。
アダルトサイトに対応しているレンタルサーバー一覧
アダルトサイトの運営を許可していておすすめなレンタルサーバーは以下のサービスです。
mixhost(ミックスホスト)
超高速・高性能なスペックのサーバ-を提供しているmixhost(ミックスホスト)はアダルトサイトに対応しています。
ColorfulBox(カラフルボックス)
ColorfulBox(カラフルボックス)も高スペックなサーバーを提供しているアダルトサイト対応のレンタルサーバーです。
FUTOKA(フトカ)
アダルトサイトの定番サーバーともいえるFUTOKA(フトカ)はmixhostやColorfulBoxに比べると低価格で利用できるレンタルサーバーです。
サーバースペックが劣っても月額料金を下げたいという場合におすすすめです。
他にも格安で利用できるレンタルサーバーがありますので、表にまとめました。
サービス会社 | 初期費用 | 月額料金(最安値) | 無料期間 |
---|---|---|---|
mixhost (ミックスホスト) | 0円 | 968円 | 30日間 |
ColorfulBox (カラフルボックス) | 0円 | 528円 | 30日間 |
minipop (ミニポップ) | 3500円 | 250円 | 10日間 |
FUTOKA (フトカ) | 2500円 | 2280円 | 14日間 |
JETBOY (ジェットボーイ) | 500円 | 380円 | 14日間 |
カゴヤジャパン | 0円 | 1100円 | 14日間 |
INETDEDI | 0円 | 380円 | なし |
わいにじ | 3300円 | 550円 | なし |
FC2レンタルサーバー | 3000円 | 3500円 | 14日間 |
フレンドサーバー | 0円 | 3ドル | なし |
POPWONDER | 3675円 | 980円 | 10日間 |
まとめ
サーバー丸ごと1台使いたい、自分でサーバーのセットアップをしたい、ゲームサーバーを公開したいという方はVPSを選びましょう。また、いつでも・どこからでも利用できるWindowsマシンが欲しいという場合もVPSが最適です。
WordPressでサイトを公開したいという場合は共有型レンタルサーバーがおすすめです。共有型レンタルサーバーであればサーバーのメンテナンスをすべて運営会社に任せることができるのでコンテンツ充実作業に集中できます。
WordPressを利用する場合は高速化技術を取り入れたエックスサーバーやmixhost、ConoHa WINGを選んでおくと後悔せずに済むはずです。